大都会バンコクを流れるチャオプラヤ川。
東側には、現在のラタナコーシン王朝の王宮やタイ古式マッサージの総本山であるワットポーが煌びやかに並びます。
タイで最も歴史ある、かつラグジュアリーなマンダリンオリエンタルホテルを筆頭に、高級ホテルが立ち並ぶ他、アジアティークやリバシティなど観光地やレストランもたくさんです。
しかし、一度川を渡った先のトンブリーエリアでは、整備された街並みやおしゃれな雰囲気とはまた違った、タイの人々の素朴な生活の様子を眺めることができます。
そんなトンブリーでのとっておきのお散歩コースを記録しておきます。
お散歩コース
スタート地点は、ワットカンナヤラナミットです。
MRTイサラパープ駅から徒歩15分ほど、もしくは直接grabやトゥクトゥクで向かってもいいと思います。
ワットカンナヤラナミットからは、チャオプラヤ川沿いに遊歩道が整備されており、これに沿って歩いていくのがとても気持ちよかったです。
散歩終わりは、サンタクルーズ教会から、grabで帰ります。
川沿いなので船に乗ってチャオプラヤ側を渡って帰れるかな、と思いきやタイミングが悪かったのかうまく船は見つけられませんでした。
(もしくはこの逆に歩くのもあり!)
このお散歩コースは、タイ観光庁が発行しているWalking Bangkok~バンコク15の今昔お散歩ルートマップ~というガイドブックを見て訪れてみました。
いつどこで発刊されたのかは不明ですが笑、わたしは通っているIPK語学学校でゲットしました。
ワットカンナヤラミット
ラーマ3世時代(1824-1851)に建設されたそうです。
タイ国内ではめずらしく、腰掛けている姿勢の大仏を見ることができます。


訪れた2024年11月頃は、本堂の外側を改装中でしたが、中には入ることができました。壁画の柄がとてもきれい。目の前には中国風の石像が並んでいるのも特徴です。



川沿いに駐車場と学校があり、この間の部分から遊歩道がスタートします。

建安居
なんて読むのかわからない。笑 遊歩道を歩き始めて、最初の寄り道がこちらの中国廟です。
アユタヤ時代後のトンブリー時代に福建省など中国南部から移住してきた人たちが建てたお寺だそうです。
小さいながらもお寺の壁画や装飾はとても凝っていてオーラがありました。

CAF KUDEE JEEN
さらに歩みを進めると、遊歩道沿いにおしゃカフェが現れます。
タイ料理やデザートもありますし、飲み物が充実しているので、途中休憩にぴったりです。

次のスポットでもある、ポルトガル人コミュニティで有名なカノム・ファラン(ドライフルーツなどが入った卵ケーキ)もありました。

こちらは思ってたよりサイズが大きく、お口の中がパサパサになりました。笑
レトロな佇まいなおやつなので、昔の人はこんなの食べてたのかあ、という文化体験にはいいなと思いました。
サンタクルーズ教会
すでに1つ前のカフェでポルトガルみが滲んでいましたが、1770年頃ポルトガル人が建てた教会です。
その後、火災や老朽化や拡大で再建され、今の形になっているそうです。

門が開くのはミサが行われる日曜のみのようで、残念ながら普段は中に入ることはできません。
ですがピンクの外観と、外側から見えるスタンドグラスでさえとてもきれいでした。

バーンクディチーンミュージアム
サンタクルーズ教会から、ソイクディチーンに入り、徒歩5分ほどの場所にあります。
ポルトガル人がタイにたどり着くまでと、タイでの生活の様子やタイ人との共生について展示されています。



こじんまりした博物館ですが、建物は趣があり、装飾もかわいく、無料で見れるのでおすすめです。
1階にはカフェやお土産屋さんもありました。
サクントンハウス
ミュージアムからサンタクルーズ教会側に戻りながら歩いていくと、木造2階建てのタイ・ポルトガル料理レストラン、サクントンハウスがあります。

カスティージャや干し鱈のコロッケなど、ポルトガル料理だ!というものもあれば、タイとのフュージョンのような料理もあり、おもしろかったです。


干し鱈のコロッケと、肉団子(名前なんだっけ)、とっても美味しかったです。
日本語メニューもありました。営業時間は16:30までなので、お昼または遅めのお昼にぜひ。

スタート地点のワットカンナヤラナミットからサンタクルーズ教会まで、遊歩道を歩いて10分弱です。
こんなに限られた地域内に3つの文化が平和に同居しているのは、諸外国と幅広く交流を持ち、植民地化の歴史を持たないバンコクならではの風景ではないかと思いました。
遊歩道では繋がっていませんが、車で10分ほどの場所にイスラム教のモスクもあります。これまた異文化。
このモスクへ向かうまでの道にも、タイの日常があふれていて胸きゅんでございました。


バンコクの3大寺院、ウィークエンドマーケット、サイアム周辺のショッピングモールなど、バンコクの有名どころは行き尽くし、新たなバンコクに出会いたい方にはとってもおすすめです。